－ 海山美味 よもやま話 －

第二回　初鰹のタタキ


初鰹は何といってもサッパリした鰹本来の味ともっちりした食感が身上で脂ののったもどり鰹の濃厚でマッタリした味とは違って初夏の季節にふさわしい正しいさわやかな味わいです。
その初鰹を食べる方法で私が考えたのが生叩きです。
鰹の叩きというと皮目を焼いて薬味とポン酢の例の奴を想像しますが、あれは確かに美味で人気があり、私の店でもよくやりますが、新鮮でもっちりと身の質感のしまったものならぜひ生叩きをおすすめします。
この生叩きは私が考案して3年程前から店でやっておりますが、当初は皆様少し違和感を感じ普通の叩きの方でとおっしゃる方もいらっしゃいましたが、近頃は多くの方に喜んでいただいております。マグロのづけのような感覚で少し違いますが三重の手こね寿司のネタを飯なしで食べる様な感じを想像していただくと近いのではないでしょうか？
サッパリした口当たりで葱や生姜の香りと鰹が良く合ってもっちり感もさらにましてナカナカ上々美味であります。
当店へおいでいただいた時には鰹の生叩きとあれば是非お試しください。

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